脱炭素は日常生活からアプローチすることが求められている．中でも食生活によるCO2排出は全体の10%以上占めている．しかし一般にそれを意識することが少なく，実際どのように考えればいいかわからないことが多い．本研究では，健康で環境にもやさしいレシピーづくりのゲームを開発した．ゲームの時に食材の生産と輸送に含まれるCO2の重量を食材模型に埋め込み，レシピーづくりではその食材模型を手にしながら重さを実感し，測りで合計値を算出する仕組みとなっている．CO2の算定は国のインベントリーガイドラインや最新の研究論文をベースにしている．普段数字でしかみないCO2重量が手にとって実感できる．従来にない環境教育のツールとして，内外に好評を得ている．
