自分の足でまちの歩きやすさを測る

2023年1月21日午後 みらいのまちをつくる・ラボスマートシティプロジェクトが「第2回大井町まちづくりワークショップ」を開催しました.2022年7月の第1回大井町まちづくりワークショップでは、坂道が多く歩道が狭い、といった「歩きやすさ」を課題として捉える意見が多くありました。「歩きやすさ」は身の回りのあらゆる環境のなかで人それぞれが感じる主観であるため、皆で解決すべき課題を発見していく必要があります。そこで,今回のワークショップでは、まちを歩きながら歩きやすい環境とは何かを感じ取りながら、主観的感覚と幅員・段差高をデータとして計測することで、課題の発見と共有を行いました。大井町住民、地元企業や商店街、慶應大学の学生と多様な約15名の方に参加いただきました。

ワークショップでは主催説明,これまでの経過を説明した後,さっそく参加者が4つの班に別れて,まちの歩きやすさに関するご自身の経験や大井町の印象について考え方を共有しました.その後すぐにまちに出かけて代表的な街区を自分の足で歩きながらメジャーで幅員,段差,障害物をみて測りました.そしてラボに戻ってみたこと,測ったこと,感じたことを交換し,まちの歩きやすさに対する見方,測り方,課題の見つけ方を議論しました.最後に班ごとに事前議論・事後議論の結果について発表を行いました。異なる歩行環境それぞれにとっての「歩きやすさ」が議論されており、大井町ならではの多様性と、各地区で実際にデータを収集する意義が感じられました。このようなワークショップを継続的に開催し,まちの測り方,見方,考え方をみんなで学び,歩きやすいまちの作り方の提案へ発展していくことにしたい.

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慶應義塾大学環境情報学部 EcoGIS Lab(厳網林研究室)